結局のところ太陽光発電ってお得なの?1年間の実績から計算してみた

住宅用太陽光パネル

再生可能エネルギーの需要が高まる中、そろそろ住宅用太陽光発電を検討されている方も多いかと思います。

エコ意識も大切なのですが、実際に気になるところは金銭的なメリット。

そこで、我が家の太陽光発電の去年1年間の実績から、実際どれくらいお得なのかを見てみました。

我が家の太陽光発電の環境と導入費用

まずは、我が家で導入した太陽光発電システムと、その導入費用について。

太陽光発電の環境

  • 導入時期:2010年10月29日(稼働開始日)
  • 太陽光パネル:3.84kW(SHARP ND-160AV)

導入費用

正確な数字は提示できませんが、複数とった見積では、200〜280万円でした。(それぞれ提案内容も異なります)

安いところと高いところでは80万円もの差がありましたが、屋根に穴を開けたり大掛かりな工事をするため、万が一の導入後トラブルを懸念して、少し割高になりますが、我が家の施工メーカーに依頼しました。

また、我が家では後付けで導入したため、仮設工事費(外部足場)18万円が掛かったり、配線工事費も新築時より割高になっています。新築時だともっと安くなるはず。

参考記事 ⇛ 住宅用太陽光発電システム設置工事の様子

以下では、仮に270万円で導入したものとして説明します。

設備投資費用

  • 太陽光発電システム導入費用一式(工事費含む):270万円

補助金

補助金の額は、その年によって異なりますが、2010年度の場合は以下の通り。

  • 国から:268,800円(7万円/kW)
  • 地方自治体から
    • 都道府県:0円(2.5万円/kW)※予算枠上限に達した為、貰えず
    • 市区町村:100,000円(3万円/kW ※上限10万円)

実質負担額

導入費用:270万円ー補助金(268,800円+100,000円)=実質負担額:2,331,200円

補助金が結構大きいので、実質負担額は約233万円。

但し、この数字は相場よりかなり高めだと思います。また、太陽光パネルは年々安くなってきているので、同様の規模でも150万円〜で導入できると思います。

去年1年間での発電実績

まず、太陽光発電で発電した電気は、蓄電しておけないために、家庭で消費/余った分は電力会社に買取ってもらうことができます。

また、発電した電気はいくらで買い取ってもらえるのか?売電価格は導入時期によって異なります。

私が導入した2010年度では、48円/kWh(買電価格24円/kWhなので倍額で売れる)が向こう10年間に渡って保証されます。

これより、我が家での発電実績は、以下のようになります。

発電量

実際に1年間で発電した発電量です

太陽光発電2011年の発電量実績

2011年の1年間での発電量は、4,647kWhでした。

電気料金換算

これを電気料金に換算すると、

太陽光発電2011年の実績(電気料金換算)

自家消費額

発電した電力を自宅で消費した分です。電力会社から買うはずだった分を電気代削減額として計上しています。

発電している日中の時間帯は外に出てることが多いため、自家消費量は少ないです。ちなみに、我が家はオール電化住宅です。

2011年の1年間で自家消費額は29,495円でした。

売電額

家庭で消費しきれずに余った電力を、電力会社に買い取ってもらい得た収入です。

上記同様、日中は外に出ていることが多いため、発電分のほとんどは余剰電力として売っています。

2011年の1年間で売電額は169,036円でした。

1年間でのトータル収入は

自家消費額も収入として計算すると、

自家消費額:29,495円+売電額:169,036円=トータル収入:198,531円

コレが1年間で得た収入になります。こうして見ると結構大きいですね。

ちなみに、我が家は夫婦2人子供なし家庭なので、電力消費量は少ない方だと思います。

投資回収期間

設備投資の額も大きいことから、導入に躊躇される方も多いかと思います。

実際、何年で元がとれるのか?

下記 前提条件のもと、我が家の場合で計算してみました。

  • 導入費用(実質負担額):2,331,200円
  • 自家消費額:電力消費量は現状維持で推移
  • 売電価格:10年間は売電価格48円。11年目以降は24円(仮)
  • 修繕費:考慮しない
太陽光発電の導入費用-投資回収シミュレーション

売電価格が優遇されている10年間で大きく収入が伸び、2023年中には導入費用を全て回収できる見込みです。

なので、投資回収期間は約13年。それ以降は全て儲けになります。

ちなみに、我が家で導入しているSHARP製の太陽光発電システムはメーカー保証が10年。10年以降は故障すると修理費が掛かります。但し、一番高価な太陽光パネルはそう簡単に故障しない見込みで、あるとしてもコンバーター(約20万円)とのこと。

また、子供が生まれたりすると、消費電力量も大きく変わってくると思うので、上記試算はかなり甘めになっています。

尚、私の場合は、たまたま一括払いで購入できたけど、ローンで購入して、ローンの支払いと収入で相殺することも可能だと思います。

これから導入する場合

東日本大震災の影響もあり、急激に普及が進んでいる住宅用太陽光発電。

これから太陽光発電の導入を検討する場合、以下の点に注目です。

導入費用

導入費用は年々安くなってきています。

国内の住宅用太陽光発電システムの平均価格は、2006~09年は1kWあたり60万~70万円だったのが、2011年では1kWあたり53万円を切ったそうです。

海外メーカーの参入も、低価格化の要因の1つとなっているようです。

売電価格

太陽光発電システムの低価格化などによる普及率に比例して、売電価格は下がっていきます。

私が導入した2010年度では48円/kWhだったのに対し、2012年度では42円/kWhまで引き下げられています。

これは先行者が不利益にならないようにするためと、価格が下がるまで待とうという「買い控え」を防ぐための措置です。

補助金

補助金も売電価格と同様に、引き下げられていきます。

国から

2012年度であれば、以下のようになっています。

  • 1kWあたりのシステム価格が55.0万円以下 ⇒ 3.0万円/kWの補助金
  • 1kWあたりのシステム価格が47.5万円以下 ⇒ 3.5万円/kWの補助金

低価格なシステムが有利な設定になっており、低価格化を促進する狙いがあるのだと思います。

尚、1kWあたりのシステム価格とは、導入費用を太陽光パネルの総kW数で割ったもの。

私の場合、導入費用270万円、太陽光パネル3.84kWなので、

270万/3.84kW=70.3万円

当時の価格だと、高すぎて補助金対象外となりました。。

地方自治体から

国からの補助金以外にも、都道府県や市区町村からも補助金があります。

自治体によって異なりますので、要確認です。

こちらから、自分の住まいの補助金が調べられます ⇒ 補助金検索 | SHARP
※国+都道府県+市区町村の補助金がわかります

いつ導入するのが良いの?

上記のように、太陽光発電の価格は年々下がっていきますが、それに合わせて補助金や売電価格はどんどん縮小されていきます。

なので、設備投資費用だけを見た場合には、そんなに差はない気がします。

ただ、早めに設置することで、トータルで支払う電気代の額は確実に減り、設置した時から償却が始まります。

10年後に格安で設置できたとしても、償却が始まるのは設置してから。

現在の条件であれば、補助金や売電などで10年前後で元がとれる人も多いんじゃないかなと思います。

なので、興味のある方は、まずは無料見積りでシミュレーションをしてもらって、それを材料に検討してみると良いかと思います。

私も導入時に利用した「タイナビ」であれば、複数業者から一括で相見積もりをとることができて便利です。

また、タイナビは業者に対してペナルティ制度を設けており、クレームがあった業者に対して提携解除などの措置をとるようにしています。

それもあってか、見積り依頼の後でしつこい営業などもなかったので、気軽に利用できると思います。

運用開始時から今までのパフォーマンス推移(毎月初に更新)

太陽光発電の運用開始時からずっと運用データを記録しているのですが、せっかくなので、ここに掲載していくことにしました。(毎月1日頃に更新)

尚、数値データは「SHARP ソーラーWEBモニタリングサービス」から取得したものを使用しています。

最終更新:2017年5月1日

発電量の推移

各月における発電量の推移です。年毎に色分け。

太陽光発電の毎月の発電量推移

毎年5月が最も発電量が多く、12月〜2月の冬の間が最も発電量が少ない傾向にあるようです。

消費量の推移

各月における電気使用量の推移です。年毎に色分け。

毎月の電気使用量の推移

オール電化住宅で3人家族、どちらかと言えば節電傾向にある一家だと思います。冬の暖房代が大きいですね。

年間推移

発電量/消費量、売電量/買電量の年間推移です。

太陽光発電の運用データ年間推移

特に、太陽光パネルの経年劣化など、発電量の低下に注視しています。

投資回収の推移

投資額(初期投資・メンテナンス)に対する、収入(売電・自家消費)の推移です。

太陽光発電の投資回収の推移

まる5年でようやく100万円の収入を得ました。固定買取価格制度のある10年では投資分を全て回収するのはやはり無理そうですね。

10年目以降は売電額も大きく下がると思うので、それ以降は蓄電池を導入して自家消費に活用していくことになると思います。その時は、テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」なんかを入れたい。