ネルソンレイクス国立公園の美しい景色の中を歩くトレッキングコース、「トラバーズ・サビーン・サーキット(Travers-Sabine Circuit)」。
壮大な山々や峠、清い小川など変化に富んだ素晴らしいコースですが、全長86kmと距離も長く(5泊6日)、かなり高低差もあるタフな行程で、上級者向けとなっています。
今回はさらに、サイドトリップで「ブルー・レイク」、美しい山上湖「レイク・アンジェラス」も盛り込み、早足でも5泊6日と厳しい行程で挑みました。
トレッキング概要
トラバーズ・サビーン・サーキットは、ネルソン・レイクス国立公園を歩く全長86kmの周遊ルート。
トラックのスタート地点は、ロトイティ湖の東端を歩く「カール・ベイ」または西端を歩く「ウエスト・ベイ」の2つのルートがあります。そこから計6日間で1周して、「マウント・ロバート駐車場」が終着点になります。
途中サイドトリップとして、「ブルー・レイク」への日帰り往復(7時間)や、4時間の急登の末にたどり着く「レイク・アンジェラス」があります。
今回は、ブルー・レイクへの日帰りサイドトリップ、後半コース変更してレイク・アンジェラス経由で戻りました。普通に行くと7泊8日と日数が長くなりすぎるため、前半2倍の速さで歩いて5泊6日に抑える強行スケジュールです。
写真ギャラリー
1日目:カール・ベイからジョン・テイト・ハットへ
1日目、カール・ベイからレイクヘッド・ハットを通り越して、ジョン・テイト・ハットまで一気に歩きます。
2日目:ウェスト・サビーン・ハットへ
2日目、急な登りからスタート。途中であった滝。
標高1320m、アッパー・トラバーズ・ハットへ到着。
小休止の後、標高1787mのトラバーズ・サドルまで登ります。
なんとか登りきったところで、今度は一転して1000mの下り。
ウェスト・サビーン・ハットまで、瓦礫の道を一気に下ります。
3日目:ブルーレイクまでショートトリップ
3日目、山小屋に荷物をデポして、ブルーレイクまで日帰り往復。
ブルー・レイクに到着。水が本当に青い。
4日目:サビーン・ハットへ
4日目、サビーン川沿いに、サビーン・ハットを目指します。
5日目:アンジェラス・ハットへ
5日目、サビーン・ハットから分岐して、急坂を登ってアンジェラス・ハットを目指します。
見えてきました、山の上にある湖「レイク・アンジェラス」。
この美しい湖の畔に建つのが「アンジェラス・ハット」。絶好のロケーションで登山家にも大人気。
6日目:マウント・ロバート駐車場へ
最終日、ロバート・リッジを通って、終着点のマウント・ロバート駐車場へ。
終着点目前、ロトイティ湖を見下ろしながら思いにふける。
計5泊6日のロングトレッキングとなりました。もともと厳しいコースにも関わらず、日数分の食料が重荷になって、特に前半はかなりキツかったです。
しかし、それを補って余るほど、素晴らしいコースでした。NZで数々のトラックを歩いてきましたが、このコースが最も心に残っています。