セローからミドルクラス・アドベンチャーバイクへの乗り換えを検討するにあたって、本命候補の「ヤマハ テネレ700」を1日レンタルして乗ってきました。
ミドルクラスのアドベンチャーバイクを検討中普段乗っているセローと比較した個人的所感です。
見た目
お借りしたバイクは、「ヤマハ テネレ700 Low 2020」。
お顔ははっきり言って超タイプ。4眼ライトが個性的で格好いい。
身長182cmの私にとって、サイズ感はちょうど良い感じ。
標準車のシート高が875mm、今回レンタルしたバイクはローダウン仕様で837mmですが、もうちょっとで両足ベタつき。先日標準車を跨らせてもらった時は、両足つま先でした。
小さくて窮屈に見えるセローよりしっくりくる。
少し気になったのは、右側にエンジンの出っ張りがあり、それがスネに当たること。
アドベンチャーバイクにしてはタンク幅がスリム。
バイク自体もタフな使用を想定した作りで、気兼ねなく冒険できそう。フレーム強度も荷物満載を計算されているそうな。
総じて、見た目は好みあるかと思いますが、個人的には一目惚れ。これこそアドベンチャーバイクと思えるもので、ブラックカラーが大人でクールな印象も受けました。
乗り心地
エンジンは定評あるMT-07由来のエンジン。トルクモリモリで峠道や坂道なんかでもぐいぐい走る。
車重はそこそこあるものの、アドベンチャーバイクの中では軽量な方。背が高いので取り回しはちょっと辛い。
それでも走り出してみると軽く、セローに似た感覚でヒラヒラと乗ることができる。
シートは今回ローシートだったものの長時間座っててもお尻があまり痛くならず。標準シートにすると一段上の快適性が得られると思う。
高速道路もとても快適。
セローだとその軽さから風に煽られてフラつくため、80km/hを超えたあたりから緊張しっぱなしで疲れるんだけど、このバイクでは100km/hを超えてもリラックスして走れた。エンジンに余裕があるのと、振動が少ないので疲れない。長距離ツーリングに高速道路をよく使うので、この点は重要。
今回オンロードしか試してないが、オフロード性能も高くどんな道でも走れそう。
スクリーンもいい仕事をしており、思ったより風防効果も高い。
オフロード走る時にスタンディングして目の前が見やすい高さ。長距離ツーリングがメインならもう少し高いシールドに付け替えるのもアリかも。
乗り換えなるか?
セローのどこでもいける感をある程度残しつつ、ロングツーリングを快適にしたい。
先日アドベンチャーバイクのど真ん中にある「V-STROM650」を試乗したときは、なんか普通のバイクで思ってたのと違う感があったのですが、テネレ700はまさに求めていた「アドベンチャーバイク=冒険」を感じることができました。
乗り味も「大きいセロー」といった感じで、普段セロー乗りから違和感なくサイズアップできそう。
体の大きめな私にとって少し窮屈なセローですが、テネレ700はポジションが楽で、いつまでもどこまでも走っていけそうなバイク。
という訳で、もう完全に心を奪われてしまいました。