カンボジア一人旅でアンコール遺跡探訪。
トゥクトゥクをチャーターして、「プリア・カン」「タ・プローム」「バンテアイ・スレイ」など、アンコール・ワット周辺に点在する小規模の遺跡をまとめて見に行ってきました。
プリア・カン
まずは、アンコール・トムの東に位置する、プリア・カンへ。
プリア・カンは「聖なる剣」という意味があり、ジャヤヴァルマン七世がチャンパ軍との戦いに勝利したことを記念して建てられたもので、王の父の菩提寺とされています。
参道には、ナーガの胴体を引き合う神々と阿修羅が両側に並んでいます。
門から中に入ります。
中央祠堂。
二股に分かれて周壁に食い込む、スポアンの木。
赤いレンガのような石柱で支えられています。
反対側に出てきた。プリア・カンは東西どちらからでも入れます。
タ・プローム
次は、アンコール・トムのすぐ北にある、タ・プロームへ。
ここでは自然の力を明らかにするために、樹木の除去や本格的な積み直しなど修復の手を入れないまま据え置かれています。そのため、巨大に成長したスポアン(榕樹)に押しつぶされながら、辛うじて寺院の体裁を保っている様子を見ることができます。
スポアンの木が建物を侵食しています。
こんなに大きな木が建物を踏みつけています。
第一回廊から先は、かなり崩壊が進んでいます。
壊れた仏像に上から光が差して、何か神々しい。
塔に食い込む木。
スポアンの根は石の間を押し広げて突き進みます。
木が蛇のように石に絡みつき、自然の猛威を目の当たりにしながらも、ある種の自然の芸術のようで、その神秘的な雰囲気が魅力的でした。
バンテアイ・スレイ
最後に、シェムリアップから北東に40kmほど離れた郊外にある、バンテアイ・スレイへ。
赤い砂岩の色が特徴的で、太陽の光が当たると赤く燃えるように見えるため、遺跡に光が当たる午前中に見に来るのがオススメ。(今回は午後に訪れました…)
東正面から入り、ラテライトが敷き詰められた赤い参道を歩きます。
柱には装飾が、壁にも何か刻まれています。
周壁の門。
非常に精密な彫刻が施されています。この状態で残っていることにも驚き。
周壁の中。
西門側の門に描かれていたのは、ラーマーヤナ物語の一説。
バンテアイ・スレイの精緻で美しい彫刻は芸術性も高く、じっくり鑑賞して堪能したいところ。