先日、MacBook Airにコーヒーをこぼして立ち上がらなくなり、奇跡的に復活したものの、その時にとった対応・学んだことを書いておきます。
コーヒーをこぼしてPCが起動しなくなるまで
MacBook Air(以降 MBA)にコーヒーをこぼしたというより、正確に言うと、こぼれたコーヒーの水溜まりに、閉じて置いていたMBAが軽く浸水しました。
側面にあるポートは無事だったので、裏面のカバーが濡れただけだから大丈夫と思ってました。
で、なんの疑いもなく電源を入れてみると、立ち上がった瞬間に不自然に落ちた。。
再び電源を入れてみるも、PCは立ち上がらない ( ̄▽ ̄;)!!
この時点でやっと、コーヒーが浸水したのかもと思い、PCを振ってみると(軽くパニック)、カバーの隙間からジワリとコーヒーが出てきました。
よくよく見ると、MBAの背面(写真赤枠)には内部への隙間があり、侵入経路はここだと思われます。
すぐにでも分解して拭きとりたいところですが、Appleの製品は特殊なネジで開けられないようになっているので、素人の私には手出しできず。
濡れていると予想されるところは、赤枠の部分。CPUやメモリからは離れていますが、基盤にある電源スイッチの箇所。
PCの内部が水濡れした場合は、絶対に電源入れちゃダメ
PCの内部が水濡れしてしまった場合は、通電するとショートして基盤が壊れる可能性があるために、絶対に電源を入れてはいけません。バッテリーもすぐに取り外した方がいい。
さらに、ジュースやコーヒーなどをこぼした場合、糖分や乳製品により基盤が侵食されるため、修理に出して洗浄してもらわないといけません。今回はブラックコーヒーだったのですが、それでも洗浄したほうがいい。
また、修理に出すのは早ければ早い方が、復活する可能性は高くなります。
とれる対応を考えてみた
今回の場合、水濡れしているにも関わらず電源を入れてしまったために、すでに壊れている可能性が非常に高い状況でした。
その上で、とれる対応を考えてみました。
Appleのサポートで修理
PC本体は確実に直るが、水濡れによる故障は保証対象外なので、MBAを買い換えられるくらいの修理代金がかかる可能性あり。修理期間は2週間以上。
さらに、部品交換など修理の過程でデータ消失の可能性もあるとのこと。
PC修理業者で修理
いくつか当たってみましたが、Macは構造が特殊なので、対応してもらえるところが限られる。
基盤の洗浄が必要なため、1週間ほどの時間と、2〜3万円の修理代金は必要。部品交換の必要があれば、修理できない可能性もある。
ここでも同じく、データ消失の可能性もあるとのこと。
自分で乾かしてみる
ドライヤーの送風で乾かしてみる、もしくは、除湿剤と一緒に密閉して、数日後に立ち上げてみる。奇跡的に立ち上がるかもしれないが、逆に壊れる可能性も高い。
また、洗浄はできないので寿命は縮むと思われる。
データ復旧
データ消失を避けるため、PC修理に出す前にデータだけは確保する。
Macを取り扱っている業者は限定されており、中でもMBAはディスクがSSDなので対応可能業者はさらに限定されました。
唯一見つけたのは、法人対応の実績も豊富でMac専門チームも抱えている「データ復旧.com」。
結局こう対応した
このMBAですが、データのバックアップを不定期にしかとっていませんでした。しかも、このデータには2日後に必要となる資料が含まれていた為、それまでに復旧、もしくは資料の再作成(1日徹夜でできるかどうか)をしないといけませんでした。
修理に出すと2日後に間に合わない、かといって、資料を再作成する踏ん切りもつかない。
なので結局、奇跡に期待した即日復旧をトライ、ダメなら諦めてデータだけは確保することにしました。
自分で乾かしてみる ⇛ ダメならデータ復旧 ⇛ ダメ元でPC修理業者で修理 ⇛ ダメならPC買換え
で、ドライヤーをコーヒー侵入経路へ向けて2時間ほど送風をあて続け、電源を起動してみると・・・立ち上がった!!(*゚д゚*)
但し、たまたま起動しただけで、いつまた落ちるかわからないので、大急ぎで外付けHDDへデータ退避しました。
ひとまずこれでデータも確保できたので、あとは洗浄をどうしようかと考えましたが、このまま壊れるまで使い続けることにしました。
今のところ、問題なく動いてます。
今回のトラブルで学んだこと
コーヒー飲みながらノートPCで作業してるんだから、水濡れや浸水するなんて起こって当然。
にも関わらず、データのバックアップも不定期にしか取っていなかったなんて、自分だけは大丈夫と、どこかで考えていたんだと思います。
MBAが起動できなくなったときに、データが戻せるなら50万円払うから!!と、頭の中で叫んでたのですが、その数字が自分にとってリアルな価値なんだろうと思います。
PC本体なんかより、データの方が大切なんです。
とはいうものの、PCとコーヒーっていうスタイルはやめられないと思います。
なので、いつコーヒーをこぼしても大丈夫なように、大急ぎでデータバックアップ環境を整えます。