屋久島の森に君臨する樹齢数千年の縄文杉を目指し、往復10時間のトレッキングに行ってきました。
延々続くトロッコ道をひたすら歩き、深い森を奥に奥に進んでいくと、圧倒的迫力の縄文杉とご対面。
縄文杉トレッキング
屋久島滞在中はレンタカーを借りていたので、自分で登山口まで移動。
ガイドブックによると、縄文杉トレッキングの往復に掛かる時間は8.5時間。休憩なども含めると10時間見ておきたいところ。
暗くなる前に下山できるよう、宮之浦から車で1時間半のところにある「荒川登山口」には、朝5時半に到着しました。
ここから往復10時間、距離22km。縄文杉目指して歩きます。
前半はひたすらトロッコ道を歩きます。(屋久杉までの11kmの内、8kmをトロッコ道が占めます。)
渓谷を渡ります。柵がないのでちょっと怖い。
渓谷。
かつて杉採伐の拠点として栄えた集落があった場所「小杉谷集落跡」。ここで小休止。
野生の鹿もちょこちょこ見ました。
あまりにもトロッコ道が長くて、乗せていって欲しいと思ったり。(動いてませんが)
長いトロッコ道が終わったら、いよいよ勾配のある本格的な登山道に入り、屋久杉が現れ始めます。
これは仁王杉。
ロープを掴んで登る急登も。
デカイ。
これは翁杉。
屋久杉第2位を誇る太い幹が迫力満点。推定樹齢は2000年。
ウィルソン株。
植物学者アーネスト・ウィルソン博士が、洞窟と思って雨宿りしたというほど巨大な切り株。
切り株の中から空を見上げると、ハート型になっています。
大王杉。推定樹齢3000年。
縄文杉が発見されるまで屋久杉最大とされていた存在。両手を伸ばしたような枝ぶりがまさに大王の風格です。
大王杉から歩くこと45分。ついにご対面、縄文杉。
縄文杉の周りには柵があって触れないのですが、大人十数人でひと抱えという太さの幹は、他の杉と比べてもはるかに大きく力強い存在。
推定樹齢は7200年と言われていましたが、その後3本の杉が融合した合体木という説が浮上したり、遺伝子分析では単体の木だと判明したり、結局謎に包まれているようです。
で、ここまで来るのにやはり4〜5時間掛かった訳ですが、ここから同じルートを帰るという過酷さ。特にトロッコ道は変化がなくひたすら長いのが辛かったです。
また、縄文杉からさらに登って山小屋に1泊し、そのまま屋久島最高峰の宮之浦岳へ縦走するというルートも。今度1人できて行こうかな。